複雑な時代に、変化をデザインする
「Emerge the Future – 未来を創発する」をビジョンに掲げるイゼルローン株式会社は、予測困難な現代社会において、組織や地域が内なる力を引き出し、自律的に変化・成長するための「創発」をデザインするコンサルティング企業です。
「複雑適応系理論」と多様な現場実践から見出されたに基づき、企業には組織変革とイノベーションを、自治体や地域には持続可能な共創の実現を支援します。
さらに、産官学の連携を通じて最先端の科学技術が社会に実装されるための伴走支援も提供しています。計画と実践、理論と現場知を融合させ、皆様と共に望ましい未来を共創します。
当社の主なサービス領域
企業のみなさまにむけてのサービス

組織開発・イノベーション支援
硬直化した戦略や組織文化に変革をもたらし、社員一人ひとりの自発性と創造性を引き出すことでイノベーションが生まれる組織への変革を伴走します。トップのビジョンに基づく新規事業創出に向けた創発的な戦略策定と実行も支援します。
主なサービス内容
- 創発型組織づくり支援(ワークショップ・診断)
- ビジョン浸透型社内プロジェクト運営支援
- 次世代リーダー育成プログラム
- 新規事業開発プロセス設計
自治体・地域団体のみなさまにむけてのサービス

地域共創・活性化支援
地域を複雑適応系と捉え、住民や多様な関係者との共創を通じて持続可能な変革を支援します。地域おこし協力隊の活用や住民協働の計画策定、「地域創発ラボ」の運営支援など、地域に合った具体策を提供します。
主なサービス内容
- 地域ビジョン共創ワークショップ
- 地域創発ラボの立ち上げと伴走支援
- 協力隊の創造的配置と伴走支援
- 学生・移住者・企業との連携促進プラン
お知らせ
弊社代表の松﨑光弘は、株式会社エーゼログループにおいて、総務省地域力創造アドバイザーの認定を受けております。地域・自治体のみなさまへのご支援は、株式会社エーゼログループ地域創発研究所として承ります。
これにより、条件が整う自治体さまには実質的な財政負担なくサービスをご利用いただくことが可能です。
企業や自治体のみなさまむけのサービス

科学技術の社会実装支援
大学や研究機関の先端技術を社会に活かすため、中小企業や自治体向けに産学官連携をコーディネート。PoC支援や実証実験の設計、技術導入調整を通じて、現場ニーズと技術を結びつけ、価値創出と地域課題の解決を目指します。
主なサービス内容
- 大学・研究機関とのマッチング支援
- 技術PoC支援・プロトタイプ試験運営
- 地域課題×技術による実証プロジェクト設計
- 技術移転に伴う合意形成・制度整備支援
当社のサービスを支える理論とアプローチ
イゼルローン株式会社が大切にしている思想や独自のアプローチ手法についてご紹介します。「未来を創発する」というビジョンの背景にある考え方や、私たちがプロジェクトに取り組む際の姿勢をご理解いただけます。
創発の理念
「創発」とは、個々の要素(人や組織、コミュニティ)の相互作用から従来の予想を超えた新たな秩序やアイデアが生まれる現象を指します。当社はこの創発の力こそがイノベーションの源泉であると考え、ビジネスや地域社会の変革に活用しています。固定的な計画に縛られるのではなく、現場で生まれる自発的なアイデアや動きを尊重し、それらを育てる環境をデザインすることが私たちの基本姿勢です。「未来を創発する」とは、一人ひとりや組織・地域の中に眠る可能性を引き出し、新しい未来像を共に描いていくことに他なりません。常に前向きな視点で変化を歓迎し、新たな価値創出のチャンスを追求します。


複雑系マネジメントと共創アプローチ
現代の企業組織や地域社会は、様々な要因が絡み合って予測困難な振る舞いを見せる「複雑適応系(Complex Adaptive System)」といえます。私たちは組織や地域を機械のように上からコントロールするのではなく、その内にある自己組織化の力をいかに引き出し、望ましい方向へと導くかに注力しています。そのための鍵が対話と共創です。トップダウンによる一方的な施策だけでなく、現場の声を丁寧に汲み上げ、多様なステークホルダーが参加する対話の場を設けることで、新たな解決策が創発される土壌を育みます。例えば、先の見えない課題に対しては小さな実験(試行)を繰り返し、その結果から学習し軌道修正する「実験的アプローチ」を採用します。複雑系への理解と共創の姿勢を組み合わせることで、変化に強い持続的な組織・地域づくりを実現します。
理論と実践の融合
当社の強みは、最先端の理論知と豊富な現場経験を融合できる点にあります。代表の松崎をはじめメンバーは、経営学や社会システム論など学術研究のバックグラウンドと、企業経営支援・地域プロジェクト推進といった実務経験の両方を持っています。そのため、学術的エビデンスに裏付けられたフレームワークを活用しつつ、現場の実情に即した実践的な解決策を導き出すことが可能です。例えば、複雑系科学の知見に基づく分析ツールを用いて課題の本質を可視化し、そこから得られた示唆を踏まえて現場で実行可能なアクションプランに落とし込む、といった具合に理論と実践を往復させながらプロジェクトを進めます。このようにして、表面的な問題解決に留まらず組織や地域の深層に働きかける変革を実現しています。さらに、大学や研究機関とのネットワークも活かし、必要に応じて専門的な知見を取り入れることで、科学的根拠に基づいた信頼性の高いサービス提供を心がけています。

当社の思想・アプローチについては、ブログやコラム形式でさらに詳しく発信していく予定です。専門用語の解説や具体的な手法の紹介なども掲載し、当社の考え方に共感いただける方々との対話を広げていきます。
実績紹介
企業改革から域学連携、自治体の組織改革、先端技術の社会実装まで、当社は多様な現場で確かな成果を上げてきました。
2010年の設立以降、業界・規模を問わず数多くの企業変革プロジェクトや、全国各地の自治体での地域活性化支援、大学・研究機関との技術社会実装プロジェクトを手掛けてきました。
例えば、企業では新規事業の創出や業績向上、自治体では住民参加型の計画策定、大学等では域学連携教育の推進、研究開発では研究シーズの社会実装支援など、成果は具体的な形で現れています。
また、総務省「地域力創造アドバイザー」として各地のプロジェクトを支援するなど、当社の専門性は公的にも認められています。こうした実績から、クライアントの皆様から厚い信頼を頂いています。
■ 企業関係の実績(抜粋)
- 経済産業省チャレンジコミュニティ創成プロジェクト
- 大阪産業創造館主催セミナーを担当。
- ゴールドマン・サックス社:「中小企業経営革新プログラム」に参画。中小企業の人材育成と経営革新のカリキュラム開発/運用を支援。
- その他個別企業コンサルティング・社内研修多数
■ 地域・自治体における実績(抜粋)
- 岡山県西粟倉村・鹿児島県錦江町ほか:ローカルベンチャー支援や地域起業プラットフォームの開発・運営に参画。人材育成・支援体制構築を担う。
- 大阪府:大阪府立青少年会館指定管理者として、年間2億円規模の公立施設をマネジメント。実践型インターン、アートによる地域活性プロジェクトを展開。
- 内閣府/復興庁/中小企業庁:「ソーシャルビジネスエコシステム創出事業」「復興人材育成事業」「地域中小企業の人材確保・定着支援事業」等で地域中間支援組織と連携し、自治体と地元NPO・企業との協働促進を支援。
- 文部科学省 COC事業、COC+事業(東北学院大学):地域課題解決型教育カリキュラムの設計・運用。教職員FD・学生向けプロジェクト学習を指導。